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函館支店:北海道函館市川汲町1548番地 TEL:0138-25-5080

防犯対策

地域の防犯をサポート

防犯について


住宅などの建物に侵入して行われる犯罪は、凶器等で家人をして金品を強奪する「侵入強盗」と金品を盗む「侵入窃盗」・「住居侵入」があります。

御自身や御家族の安全と財産を守るため、侵入窃盗の現状を確認しておきましょう。

【侵入窃盗データ】
◆侵入窃盗の認知状況の推移

住宅については、平成15年以降減少していますが、全国で1日当たり約79件の住宅が被害にあっている状況です。
(令和元年の住宅被害件数は、28,936件)


◆侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和元年)

侵入窃盗の発生場所別認知件数は、一戸建住宅が43.9%と最も多く、一般事務所が13.1%で共同住宅(3階以下)が10.7%と続いています。
※生活環境営業~ホテル・旅館、ぱちんこ屋、深夜飲食店等


◆侵入窃盗の手口別認知件数(令和元年)

侵入窃盗の手口別認知件数をみると、空き巣が約1/3を占めます。


【侵入強盗データ】
◆侵入強盗の認知状況の推移

侵入強盗の認知件数は、平成16年以降、平成21年と平成28年に増加したものの減少傾向にありますが、令和元年には461件が被害にあっている状況です。住宅を対象とした侵入強盗は、平成17年以降減少傾向にありますが、令和元年は161件の住宅が被害にあっている状況です。


◆侵入強盗の発生場所別認知件数(令和元年)

侵入強盗の発生場所認知件数をみると、商店が46.0%と最も多く、一戸建住宅が20.2%、生活環境営業が13.4%と続いています。


侵入犯の手口
◆侵入手口

侵入者は、常に「最も簡単に侵入できる方法」を考え、手口を研究しています。侵入者の出方・手口が分かれば、対策も講じられるというものです。その時々の犯罪傾向を把握しておきましょう。


○ いずれの形態の住宅でも、無締りでの被害が最多となっています。日頃から出入口や窓には確実に施錠をする習慣を身につけましょう。
○ ガラス破りやドア錠破りの被害も多く発生しています。防犯性能の高い建物部品(CP部品)を活用しましょう。
○ 各種手口対策

【ガラス破り】

・不在にする際には、雨戸等を閉める。
・補助錠を取り付ける。
・防犯フィルムを貼り付ける。
・防犯ガラスや面格子、窓シャッターを取り付ける。

【ドア錠破り・戸外し】

・補助錠を取り付ける(ワンドア・ツーロック)。
・ドア枠にガードプレートを取り付ける。

【合かぎ】

・ドアの鍵は持ち歩き、郵便受け等玄関付近に置かない。
・必要最低限の本数のみを複製し確実に管理する。

◆侵入口

○ いずれの形態の住宅でも、窓と表出入口からの侵入が非常に多い傾向となっています。防犯性能の高い建物部品(CP部品)を活用するなど、窓とドアの防犯対策を行いましょう。窓やドアの施錠は確実に行いましょう。
○ 侵入しにくい防犯環境の整備
  ・センサー付きライトを取り付ける。
  ・見通しの良いように植栽を剪定する。
  ・侵入の足場になるような物を置かない。

【主な侵入手口】
◆無締り

どんなに強固な防犯対策をとっても、無締りでは意味がありません。日頃から、施錠する習慣を身につけましょう。

◆ガラス破り

窓ガラスを破壊し、そこから手を入れて解錠して侵入する手口。通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊できます。近所への買い物やペットの散歩など、わずかな留守の間でも被害に遭う可能性があります。


◆ドア錠こじ破り

ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を破壊して侵入する手口。強引な方法ですが、通常のドアや錠では短時間で侵入されてしまいます。

◆ピッキング

ピックと呼ばれる金属製の特殊工具を鍵穴に入れ、ドアの錠を短時間で開けるという手口。ピッキング手口に対応した錠でなければ、1分もかからず開錠されて屋内に侵入されてしまいます。

◆サムターン回し

玄関ドアの外側からドリルで穴を開けるなどして、サムターン(内側のドアロック用つまみ)を強引に回して侵入する手口。壊したドアスコープや取り外したドアノブの穴、ドアと壁の隙間などに特殊工具を挿し入れサムターンを回すこともあります。


◆カム送り解錠

特殊工具を用いて錠シリンダーを迂回し、直接錠ケース内部に働きかけてデッドボルトを作動させ解錠する手口。「バイパス解錠」とも呼ばれています。

侵入者の心理と行動 1
◆下見は万全!

侵入者は、下見を行うケースが多いといわれます。そのチェック項目は、「(1)留守かどうか (2)侵入しやすい家かどうか (3)逃げやすいかどうか」などです。

<侵入しやすい家かどうかのチェックポイント>
● 庭木など死角になるものがあるか。
● 足場になるものがあるか。
● 窓のクレセント錠の位置が開けやすいところにあるか。
● 犬がいないか。
<逃げやすいかどうかのチェックポイント>

● 駅に近いか。
● 立ち話をしている人がいないか。
● 通行人が少ないか

※ 地域住民の連帯感を見るポイントは、ゴミ。指定日以外にゴミが出ているかどうかをチェックします。
「ゴミの日」が守られていない地域では、侵入者に安心感を与えるといいます。

◆留守を見抜く技

侵入者が留守を見抜く方法で最も多いのが、意外にも「インターホンで呼んでみる」。インターホンが鳴って、出てみると誰もいない。こんな経験をしたことがありませんか。すぐに悪戯と判断しないで、外に出て、周囲に不審者がいないかどうかを確認してください。郵便受けに新聞や手紙が溜まっているのも危険。旅行などで留守にする場合は、新聞をとめましょう。



侵入者の心理と行動 2
◆侵入口はここだ!

最も多いのが、窓。窓ガラスを破り、手を差し込んでクレセント錠を外して侵入します。侵入者は、ドライバー1本さえあれば、侵入してきます。また、鍵を玄関先の植木鉢の下やポストに隠して外出するのも危険です。侵入者はしっかりと見ています。

◆侵入窃盗の侵入口

◆侵入者の必需品

侵入者は、ドライバーなどの工具を持っています。侵入被害を防止するため、ピッキング防止法が施行され、一定の条件を満たしたドライバやバールなど、法で指定された工具を正当な理由がなく隠し持っていると、この法律の違反となります。
罰則は、「1年以下の懲役」もしくは「50万円以下の罰金」とされています。


侵入者の心理と行動 3
◆5分が分かれ目

侵入に手間取り、5分かかると侵入者の約7割はあきらめ、10分以上かかると侵入者のほとんどはあきらめるといいます。「侵入に時間をかけさせる」。これが、侵入されるかどうかの大きなポイントになります。

◆ジロジロ見ないで!

侵入者は、「近所づきあいが良く、連帯感のある住宅街」を嫌います。犯行をあきらめた理由で多いのは、「近所の人に声をかけられたり、ジロジロ見られた」です。不審者を見かけたら、まずは「何かご用ですか?」などと声をかけましょう。日頃から近所づきあいを大切にすることが、犯罪に強いまちづくりにつながります。

侵入犯罪予防対策
◆指定建物錠の防犯性能の表示制度

平成15年に制定された特殊開錠用具の所持の禁止に関する法律に基づき、平成16年4月1日から住宅の玄関や建物の出入口に使われる錠のうち、防犯性能の向上を図ることが特に必要なもの(指定建物錠)には防犯性能の表示が必要となりました。
建物錠は、防犯性能で選びましょう。

「防犯性能の高い建物部品」の普及を促進するため、「共通呼称(防犯建物部品)」と「共通標章(CPマーク)」を制定しました。
「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載・公表された建物部品のみを「防犯建物部品」と 呼び、「CPマーク」の使用が認められるのです。

防犯=Crime Prebention の頭文字【C】と【P】をシンボル化しています。

◆防犯性能の高い建物部品の紹介

『ここが違う!犯罪建物部品』

厳しい試験基準をクリアするため、各建物部品の製造企業が独自にさまざまな工夫を凝らし、防犯性能の高い製品が開発されました。ここでは、その一例をご紹介しましょう(メーカーによって、その工夫はさまざまです)。

ドアと錠
  • 防犯サムターン

    施錠式やツーアクション式など、耐サムターン回し性能の高いサムターンです。

  • シリンダー

    ピッキングに強い複雑な構造で、ドリル攻撃にも耐える強固なものになっています。

  • デッドボルト(かんぬき)
    ストライク(受座)

    バールなどを差し込んで受座をこじ破る手口に耐える工夫がされています

  • ドアの強度

    金切りばさみなどで切り破られない材質を使うなど、強固なつくりになっています。

防犯ガラス

強靭な中間膜(特殊フィルム)が内部に密着されているため、通常のガラスに比べ破壊されにくくなっています。

サッシ
  • 外れ止め

    サッシを持ち上げて外すことができないようになっています

  • ロック付きクレセント錠

    回転防止機能のついた強固なつくりになっています。

  • 補助錠

    2ヵ所をロックすることで、容易に開くことができないようにしています。

◆防犯性能の定義

「建物部品の防犯性能」を「工具類などの侵入器具を用いた侵入行為に対して建物部品が有する抵抗力」として、その評価方法を「試験員が試験工具を用いて試験体の建物部品に対して試験行為を行い、完遂までの時間を計測して行うもの」と定めました。

◆防犯性能の基準

(財)都市防犯研究センターの資料によると、侵入に手間取り、侵入をあきらめる時間について「2分」と答えた元泥棒が約17%、「2分を超えて5分以内」と答えた元泥棒は約51%となっています。つまり、泥棒の攻撃に対し建物部品が「5分」耐えることができれば、約7割の泥棒が侵入をあきらめるということなのです。官民合同会議では、この「5分」耐えうることなどを当面の防犯性能の基準としました。目録の作成にあたって、防犯性能の基準として採用した「目標抵抗値」の基本的考え方は次のとおりです。

(1)騒音の発生を可能な限り避ける攻撃方法に対しては、5分以上耐えること。
(2)騒音の発生を許容する攻撃方法に対しては、騒音を伴う攻撃回数7回(総攻撃時間1分以内)を超えること。

◆防犯性能試験の実施

防犯性能の基準をクリアするために、「ドア」・「サッシ」・「ガラス」・「錠」などの製造企業がそれぞれ試作品を製作し、これに対して実際に試験員がピッキング用具やドリルで開錠を試みたり、バールでドアをこじ開けたり、ガラスを打ち破ったりするなど厳しい試験を行っています。

◆みんなで侵入犯罪に強いまちづくり・住まいづくり

かつて日本は、「世界一安全な国」を誇っていました。しかし、都市化・核家族化・住民意識の多様化など時代の流れとともに地域コミュニティの弱体化が進展し、地域社会がもっていた防犯機能が低下してしまいました。犯罪者が一番嫌がるのは、地域の連帯と信頼感だといいます。
犯罪者の多くは、入念な準備や巧妙・凶悪な手口で個人を狙います。しかし、地域住民が信頼し合い、結束し、「犯罪は許さない!」という姿勢を見せることが、大きな防犯効果を生み出すのです。
侵入犯罪者の約6割が、「声をかけられたので犯行をあきらめた」と答えています。近所づきあいが活発で、地域コミュニティがしっかりとしているまちは、侵入犯罪に強いといえます。

◆自主的防犯行動

いつ、どこで、誰が犯罪に遭うかわからないような最近の犯罪情勢の中で、犯罪から家族の安全や財産を守るためには、みなさん一人ひとりが高い防犯意識と正しい防犯知識を持つことが大切です。そして、視点を身近なところから地域全体へと広げながら、具体的な防犯行動をおこす必要があります。まずは、「住まいの防犯対策の見直し」から始めてみませんか。

① 在宅時でも、出入口や無人の部屋の窓に鍵をかける習慣をつけること。
② 日頃から建物周囲を整理整頓し、侵入されにくい環境を整えておくこと。
③ 玄関をツーロックに、窓に補助錠を取り付けるなど、防犯設備を充実させること。建物部品を選ぶときは、防犯性能の高いものを。
④ 設置した防犯設備機器を有効に役立てること。
⑤ 旅行など長期不在にするときは、隣近所へ声をかけ合ったり、郵便物・新聞などの配達を止めるなどの注意も必要。
⑥ 合鍵の不正作製を防止するため、鍵を家族等以外の必要のない人には「見せない」「渡さない」、写真や動画で「写さない」。

◆防犯設備機器の活用

公益社団法人日本防犯設備協会によると、防犯設備関連の市場規模は、平成27年度は約1兆2千億円となっています。防犯に対する国民の関心は高まっており、今後さらに防犯設備に対する需要は拡大するものと予想されます。
警察では、良質な防犯設備の供給を促すため、犯罪情勢や侵入手口の分析結果などを製品開発者に提供するなど、民間における開発の支援を進めています。防犯設備機器(防犯カメラシステム、センサー付きライト、テレビ付きインターホン等)の有効活用は、侵入犯罪の抑止に効果的です。

防犯住宅づくり Before/After
さあ、お宅の防犯度をチェックしましょう!

侵入者の目でお宅をチェックしたことがありますか? 侵入者は、下見を怠りません。狙われにくく、侵入されにくい「防犯住宅」にするためには、まずは狙われやすく、侵入されやすい住まいを知ることです。さあ、お宅の「防犯度」を自己診断しましょう!

玄関ドア Before(注意する点)

●塀や庭木などで見通しが悪い。
●単板ガラスや網入りガラス。
●ロック付きクレセントではない。
●補助錠を取り付けていない。
●近くに足場となるものがある。
●貧弱な格子。
●貧弱な窓枠。

After

ワンドアツーロックで、5分以上の抵抗を

最近は、強引に短時間でこじ開ける手口が増えています。とにかく頑丈なドア、性能の高い錠前で5分以上抵抗することです

主な侵入手口

・ピッキング・カム送り解錠・サムターン回し・錠破り(ドア錠こじ破りなど)・ガラス破り・郵便受け部への攻撃・ドアスコープへの攻撃 など

主な対策

・ 防犯性能の高い錠前にしましょう。あるいは、防犯性能の高い補助錠を取り付けましょう。
・ ドアの隙間にガードプレートをつけましょう。
・ 錠の取り付け部を補強プレートで補強しましょう。
・ 防犯サムターンに交換するか、サムターンにカバーをつけましょう。
・ アラームなどの防犯器具をつけましょう。
・ 郵便受けから手や器具が入らないよう、ドア内側にカバーをつけましょう。
・ ガラスは防犯合わせガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。
・ 植栽を低くするなどして、見通しを良くしましょう。
・ 照明・防犯灯などで明るくしましょう。
・ 留守と思われない工夫をしましょう。

勝手口ドア Before(注意する点)

●周囲から死角になっている。
●薄いプラスチック板や単板ガラス。
●網入りガラスがはめ込まれている。
●ガードプレートがついていない。
●ピッキングなどに弱い錠前。
●錠前が1個しかない。
●サムターンが針金などですぐ回る。
●いかにも弱々しい構造。

After

見通しを良くし、ツーロックでガード

どうしても死角になりがちな勝手口。塀を見通しが良く、乗り越えにくいものにしたり、植栽の位置を変えたりして、できる限り道路などから見えやすくしましょう。玄関と比較して防犯性能が劣ることのないように留意しましょう。

主な侵入手口

・ピッキング・カム送り解錠・サムターン回し・錠破り(ドア錠こじ破りなど)・ガラス破り・焼き破り など

主な対策

・ 外から見通しを良くしましょう。
・ 防犯性能の高い錠前にしましょう。あるいは、防犯性能の高い補助錠を取り付けましょう。
・ ガラスは防犯合わせガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。
・ アラームなどの防犯器具をつけましょう。
・ ドアの隙間にガードプレートをつけましょう。
・ 出入口付近は常に整理整頓し、侵入器具となるようなものがないようにしましょう。
・ 腰板(ドアの下部等にガラスの代わりに、使われる不透明な板)が薄いプラスチック等だと簡単に破られます。丈夫なものに替えましょう

物置きBefore(注意する点)

●庭木などで見通しが悪い。
●単板ガラスや網入りガラス。
●ロック付きクレセントではない。
●補助錠を取り付けていない。
●貧弱な窓枠。
●貧弱な格子。
●貧弱な雨戸・シャッター。

After

主な対策

侵入者が身を隠す場所にならないように、周囲から見通しの良い位置に設置しましょう。2階への足場にならないように配置にも気をつけましょう。確実に施錠して、中のはしごや大工道具が家への侵入用具に利用されないようにしましょう。

高窓(トイレ・浴室用)
Before(注意する点)

●見通しが悪い。
●ピッキングなどに弱い錠前。
●錠前が1個しかない。
●照明・防犯灯がない。
●サムターンが針金などですぐ回る。
●ガードプレートがついていない。
●鍵を屋外のどこかに隠している。
●扉や周囲に単板ガラスや網入りガラスがはめ込まれている。

After

防犯性能の高い面格子を!

できる限り見とおしを良くし、外部から簡単に接近できないように工夫しましょう。面格子が2階への足場にならないように留意しましょう。また、防犯性能の高い、壊されにくく簡単に外されない丈夫な面格子を取り付けましょう。

主な侵入手口

・打ち破り・こじ破り・格子外し・格子破り など

主な対策

・ 見通しを良くしましょう。
・ 防犯性能の高い面格子を取り付けましょう。
・ ガラスは防犯合わせガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。
・ 補助錠を取り付けましょう。
・ ロック付きクレセントにしましょう。

1階の掃出し窓 Before(注意する点)

●見通しが悪い。
●貧弱な雨戸・シャッター。
●単板ガラスや網入りガラス。
●ロック付きクレセントではない。
●補助錠を取り付けていない

After

防犯性能の高いガラスにし、補助錠でツーロック!

戸建て住宅の場合、窓からの侵入が約6割を占めています。まずは見通しを良くし、防犯性能の高いガラス(防犯合わせガラス、防犯合わせ複層ガラス)やロック付きクレセント、補助錠などでしっかりとガードしましょう。補助錠はなるべく上かまちに取り付けると、こじ開けられにくくなります。雨戸は、防犯性能の高い、雨戸錠が各戸板に2ヵ所以上ついたものをお勧めします。木製の敷居は雨戸が外されやすいので、雨戸外れ止めをつけましょう。雨戸錠は上下とも施錠し、なお内側のサッシも必ず施錠しましょう。

主な侵入手口

・打ち破り・こじ破り・焼き破り・戸外し など

主な対策

・ 見通しを良くしましょう。
・ ガラスは防犯合わせガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。
・ 補助錠を取り付けましょう。
・ ロック付きクレセントにしましょう。
・ 雨戸錠を各戸板2ヵ所以上つけ、雨戸外れ止めをつけましょう。

庭 Before(注意する点)

●植栽や塀が高く、見通しが悪い。
●2階の足場になるものがある
 (庭木やエアコンの室外機など)。
●夜間暗く、隠れる場所がある。
●門扉等がなく、誰でも自由に出入りできる。

After

主な対策

塀・柵・垣は、「見通しがよく、簡単に乗り越えられず、すり抜けられず、上方への足場にならない」ような構造・材質・形態・高さにしましょう。生垣には、とげのある低木が効果的です。周囲からの見通しを妨げ、侵入者が身を隠せないように、庭木の手入れはこまめに行いましょう。庭木やエアコンの室外機などは、2階への足場にならないように留意しましょう。庭や敷地内空地には、足音が立つ砂利などを敷くと良いでしょう。門には門扉やインターホン等をつけるなどして敷地内へ簡単に出入りできないようにしておきましょう。

駐車場・車庫 Before(注意する点)

●2階の足場になる。
●見通しが悪い。
●照明がなく、夜間は暗い。

After

主な対策

車上狙いや車の盗難を防ぐため、あるいは侵入者が身を隠す場所にならないように、見通しを良くしておきましょう。また、2階への足場にならないように、構造・形態・位置に留意しましょう。シャッターを取り付ける場合には、防犯性能の高い破られにくいシャッターにしましょう。

ベランダ Before(注意する点)

●腰壁で外から見通せない

After

主な対策

塀や外階段、車庫・物置の屋根、窓の庇、外壁の給・配水管、庭木など、足場になるものを取り除きましょう。ベランダの手摺り・腰壁は、身を隠せないように見通しの良い形態・構造にしましょう。お子様の転落防止等の観点からも足場にならない縦桟の手摺りが良いでしょう。ベランダが侵入されやすい場所にある場合は、手摺りを高くし、トップガードを設置しましょう。

ベランダ用掃出し窓 
Before(注意する点)

●単板ガラスや網入りガラス。
●補助錠を取り付けていない。
●ロック付きクレセントではない。
●貧弱な雨戸・シャッター。

After

防犯性能の高いガラスにし、補助錠でツーロック!

2階といえども、油断は禁物です。ベランダの掃き出し窓が侵入口になるケースは多いのです。防犯性能の高いガラス(防犯合わせガラス、防犯合わせ複層ガラス)にし、ロック付きクレセントや補助錠などでしっかりとガードしましょう。補助錠は、なるべく上かまちに取り付けると良いでしょう。

主な侵入手口

・打ち破り・こじ破り・焼き破り・戸外し など

主な対策

・ 見通しを良くしましょう。
・ ガラスは防犯合わせガラスにするか、防犯フィルムを貼りましょう。
・ 補助錠を取り付けましょう。
・ ロック付きクレセントにしましょう。
・ 雨戸錠を各戸板2ヵ所以上につけ、雨戸外れ止めをつけましょう。

2階のマド Before(注意する点)

●庭木などで見通しが悪い。
●単板ガラスや網入りガラス。
●ロック付きクレセントではない。
●補助錠を取り付けていない。
●貧弱な窓枠。
●貧弱な格子。
●貧弱な雨戸・シャッター。

After

主な対策

2階の窓も1階と同様の防犯対策を講じましょう。侵入者は、「2階だから大丈夫!」という油断を突いてくるのです。まずは庭木などを剪定し、見通しを良くしましょう。窓枠を頑丈にし、面格子をつけましょう。ガラスには防犯フィルムを貼り、ロック付きクレセントや補助錠でしっかりガードしましょう。

ゴミ置き場・集会所等 
Before(注意する点)

●道路等から見通しが悪く、死角になる。
●住居部等への足場となる。
●照明設備がなく、まわりが暗い。
●ゴミ置場の管理がされていない。
●集会所はあるが、ほとんど利用されていない。
●集会所の扉が施錠されていない。

発生する犯罪等

強制わいせつ、恐喝、少年のたまり場、放火、侵入犯罪の経路等

After

主な対策

・ ゴミ置き場や集会所等は、道路、通路、共用玄関、居室等からの見通しが確保された位置に配置しましょう。
・ ゴミ置き場は、放火による住棟への延焼のおそれのない構造等としましょう。
・ ゴミ置き場にフェンス、施錠ができる扉で区画しましょう。
・ 常夜灯やセンサーライトをつけましょう。
・ 集会所等は居住者等の利用が増えるような工夫を。
・ 集会所等の施錠や管理体制をしっかりとしましょう。

自転車・オートバイ置場
Before(注意する点)

●周囲から見通しが悪い。
●駐輪場の内部が見えない構造。
●盗難防止の設備がない。
●照明設備がなく、暗い。

発生する犯罪等

強制わいせつ、恐喝、自転車盗、オートバイ盗、車上ねらい、部品ねらい等

After

主な対策

・ 道路、通路、共用玄関又は居室の窓等からの見通しが確保された位置に配置しましょう。
・ 屋内に設置される場合には、周囲から内部が見通すことができる開口部を確保しましょう。
・ 地下階等見通しの悪い駐車場には、防犯カメラを設置しましょう。
・ チェーン用バーラック、サイクルラックの設置等により、自転車、オートバイの盗難防止措置をとりましょう。
・ 床面において概ね3ルクス以上(人の行動を視認できる程度以上)の照度を確保しましょう。

駐車場・通路 Before(注意する点)

●周囲から見通しが悪い。
●駐車場の管理がされていない。
●無断駐車が多い。
●照明設備がなく、まわりが暗い。

発生する犯罪等

強制わいせつ、恐喝、自動車盗、車上ねらい、部品ねらい、交通事故等

After

主な対策

・ 道路、通路、共用玄関又は居室の窓等からの見通しが確保された位置に配置しましょう。
・ 地下階等見通しの悪い駐車場には、防犯カメラを設置しましょう。
・ 塀、柵、垣、植栽で見通しが遮られないようにしましょう。
・ 駐車場や通路は、地面において概ね3ルクス以上(人の行動を視認できる程度以上)の照度を確保しましょう。
・ 無断駐車が多いと、不審者や不審車両に気づきません。駐車場の管理を徹底しましょう。

児童公園・広場・緑地 
Before(注意する点)

●道路等から見通しが悪く、死角になる。
●塀や植栽等で遊んでいる子どもの姿が見えない。
●照明設備がなく、まわりが暗い。

発生する犯罪等

強制わいせつ、恐喝、誘拐、子どもへの声かけ事案等

After

主な対策

・ 道路、通路、共用玄関又は居室の窓等からの見通しが確保された位置に配置しましょう。
・ 塀、柵、垣、植栽で見通しが遮られないようにしましょう。
・ 地面において概ね3ルクス以上(人の行動を視認できる程度以上)の照度を確保しましょう。

屋上 Before(注意する点)

●屋上の出入口に扉がない。
●出入口扉に施錠設備がない。
●階段や屋上に死角がある。
●屋上に柵等がなくバルコニーへの侵入経路となっている。

発生する犯罪等

強制わいせつ、恐喝、少年のたまり場、飛び降り自殺、侵入犯罪の経路等

After

主な対策

・ 屋上の出入口には扉を設置しましょう。
・ 屋上を居住者に常時開放する場合を除き、当該扉は、施錠可能なものとしましょう。錠は防犯性能の高いものをつけましょう。
・ 屋上を避難場所とする場合は、非常時に自動解錠できる装置又は警報付非常錠を設置しましょう。
・ 屋上がバルコニー等に接近しやすい場所となる場合には、避難上支障のない範囲において、面格子又は柵の設置等侵入防止に有効な措置をとりましょう。

エレベーターホール 
Before(注意する点)

●エレベーターホールが周囲から見えない。
●照明が暗い。

After

主な対策

・ 共用玄関の存する階のエレベーターホールは、共用玄関又は管理人室等からの見通しが確保された位置に配置しましょう。
・ 見通しが確保されていない場合には、防犯カメラの設置等の見通しを補完する対策をとりましょう。
・ 共用玄関の存する階のエレベーターホールの照明設備は、床面において概ね50ルクス以上(人の顔、行動を明確に識別できる程度以上)の照度を確保するようにしましょう。
・ その他の階のエレベーターホールの照明設備は、床面において概ね20ルクス以上(人の顔、行動を識別できる程度以上)の照度を確保するようにしましょう。

共用出入口 Before(注意する点)

●出入口が周囲から見えない。
●出入口から誰でも自由に出入りできる。
●インターホン等の設備がなく訪問者の確認ができない。
●出入口内外の照明が暗い。

発生する犯罪等

侵入犯罪全般、強制わいせつ、ストーカー等

After

主な対策

・ 共用玄関やその他の共用出入口は、道路や通路からの見通しを確保しましょう。
見通しが確保できない場合は、防犯カメラで補完を。
・ 共用玄関の扉は、扉の内外が相互に見通せるもので、オートロックシステムを導入しましょう。
・ 共用玄関以外の共用出入口は、オートロックシステムを導入する場合、自動施錠機能付き扉を設置しましょう。
・ 共用玄関は、内側床面で概ね50ルクス以上(人の顔、行動を明確に識別できる程度以上)、外側床面で概ね20ルクス以上(人の顔、行動を識別できる程度以上)の照度を確保するようにしましょう。
・ 共用玄関以外の共用出入口は、床面において概ね20ルクス以上(人の顔、行動を識別できる程度以上)の照度を確保するようにしましょう。

防犯カメラ Before(注意する点)

●防犯カメラに録画装置がない。
●設置位置、角度が悪く、映らない場所がある。
●設置台数が少ない。
●設置場所の照明が暗く、再生しても人物等を確認できない。
●カメラ自体の性能が悪く、再生しても人物等を確認できない。

After

主な対策

・ 防犯カメラを設置する場合には、有効な監視体制のあり方を併せて検討しましょう。また、記録装置を設置しましょう。
・ 見通しの補完、犯意の抑制等の観点から有効な位置、台数等を検討し適切に配置しましょう。
・ 防犯カメラが有効に機能するため必要となる照度を確保しましょう。
・ 防犯カメラ選ぶ際には、その性能についてもチェックしましょう。

管理人室 Before(注意する点)

●玄関から出入りする人を確認できない位置にある。
●共用メールコーナーやエレベーターホールを見通すことができない。
●管理室の出入口が施錠されていない。
●マスターキーや合い鍵の保管場所が外から見える。

After

主な対策

・ 共用玄関、共用メールコーナー、宅配ボックス、エレベーターホールが見通せる構造や位置になるようにしましょう。
・ 管理人室の出入口には防犯性能の高い錠をつけましょう。
・ 管理人室出入口の施錠はもちろん、住民に関する資料や合い鍵等の保管管理に気を配りましょう。

バルコニー Before(注意する点)

●バルコニーの近くに縦樋や階段の手摺り等がある。
●腰高で外から見通せない構造。

After

主な対策

・ 縦樋、階段の手摺り等を利用した侵入が困難な位置に配置しましょう。
・ 縦樋又は階段の手摺り等がバルコニーに接近しやすい位置となる場合には、バルコニーの手摺りを高くする、トップガードをつける、面格子を設置する等侵入防止に有効な措置をとりましょう。
・ 住戸のバルコニーの手摺り等は、プライバシーの確保、転落防止及び構造上支障のない範囲において、周囲の道路等、共用廊下、居室の窓等からの見通しが確保された構造のものにしましょう。

住戸のマド Before(注意する点)

●単板ガラスや網入りガラス。
●ロック付きクレセントではない。
●補助錠の設備がない。
●ドアの材質が薄く、貧弱なものである。
●面格子を取り付けているが、貧弱なものである。
●貧弱な窓枠(サッシ)である。

発生する犯罪等

打ち破り、こじ破り、格子外し、格子破り等

After

主な対策

・ 共用廊下に面する住戸の窓等には、防犯建物部品等のサッシ、ガラス、面格子等を設置しましょう。
・ バルコニー等に面する住戸の窓のうち侵入が想定される階に存するものは、防犯建物部品等のサッシ、ガラス等を設置しましょう。

住戸の玄関扉・インターホン 
Before(注意する点)

●ピッキングなどに弱い錠前で、補助錠もない。
●サムターンが針金などですぐ回る。
●ガードプレートなどがなく、外からドアのデッドボルト(かんぬき)が見えている。
●ドアの材質が薄く、貧弱なものである。
●ドアスコープやドアチェーンがない。
●インターホン等がない。
●インターホンに管理人室と連絡が取れる機能がない。

発生する犯罪等

ピッキング、カム送り解錠、サムターン回し、錠破り(ドア錠こじ破り等)郵便受け部やドアスコープへの攻撃等

After

主な対策

・ 玄関扉は、防犯建物部品の扉及び錠にしましょう。
・ 防犯性能の高い補助錠を取り付けましょう。
・ ドアの隙間にガードプレートをつけましょう。
・ 防犯サムターンに交換するか、サムターンにカバーをつけましょう。
・ ドアに郵便受けが設置されている場合、手や器具が入らないように内側にカバーをつけましょう。
・ 訪問者を確認するドアスコープやドアチェーンをつけましょう。ドアスコープは、外から簡単に取り外せないものを。
・ 住戸玄関の外側との間で通話が可能な機能等を有するインターホン又はドアホンを設置しましょう。
・ インターホンは、住戸内と管理人室との間で通話が可能な機能等を有するものにしましょう。
・ オートロックシステムを導入する場合には、住戸内と共用玄関の外側との間で通話が可能な機能及び共用玄関扉の電気錠を住戸内から解錠する機能を有するものにしましょう。

共用廊下・階段 Before(注意する点)

●周囲からの見通しが悪く、死角となる箇所がある。
●各住戸バルコニー等への侵入経路となる。
●共用階段の扉が閉められており、共用廊下から階段室内部が見えない。
●共用廊下・共用階段の照明が暗い。

発生する犯罪等

強制わいせつ、恐喝、少年のたまり場、侵入犯罪の経路等

After

主な対策

・ 共用廊下及び共用階段は、それぞれの各部分、エレベーターホール等からの見通しが確保され、死角を有しない配置又は構造としましょう。
・ 共用廊下及び共用階段は、各住戸のバルコニー等に近接する部分については、当該バルコニー等に侵入しにくい構造としましょう。
・ 共用階段のうち屋外に設置されるものについては、住棟外部から見通しが確保されたものとし、屋内に設置されるものについては、各階において階段室が共用廊下等に常時開放されたものとしましょう。
・ 共用廊下・共用階段の照明設備は、床面において概ね20ルクス以上(人の顔、行動を識別できる程度以上)の照度を確保しましょう。

共用メールコーナー・郵便受箱 
Before(注意する点)

●共用メールコーナーが周囲から見えない。
●照明が暗い。
●郵便受箱に施錠設備がない。

発生する犯罪等

強制わいせつ、恐喝、郵便物の盗難等

After

主な対策

・ 共用メールコーナーは、共用玄関、エレベーターホール又は管理人室等からの見通しが確保された位置に配置しましょう。
・ 見通しが確保されない場合には、防犯カメラを設置しましょう。
・ 共用メールコーナーの照明設備は、床面において概ね50ルクス以上(人の顔、行動を明確に識別できる程度以上)の照度を確保するようにしましょう。
・ 郵便受箱は、施錠可能なものとしましょう。
また、共用玄関にオートロックシステムを導入する場合には、壁貫通型等とするのがよいでしょう。


警察庁ホームページ 「住まいる防犯110番」より抜粋